会員・組合員・ご利用者の皆さまにおかれましては、平素より私ども長野県労働金庫をご利用、お引き立ていただきまして、誠にありがとうございます。
当金庫は、昨年度までの中期経営計画第Ⅱ期(2022-2024年度)において「はたらく仲間の“未来の安心”をともに創る」というテーマを掲げ、「意思あるお金の循環」の実現による“未来の安心”創りに繋がる取組みを展開してまいりました。
特に、勤労者自主福祉金融を実践する金融機関の社会的役割発揮の一環として、勤労者の方々の生活改善・ライフプラン実現のサポートに向けた金融セミナーや、次代を担う未成年者に対する金融教育を重要な取組みと位置づけ、取組みを展開してまいりました。今年度においても、金融セミナー・金融教育の開催回数、参加者数のさらなる上積みを図り、マネートラブルや多重債務、金融犯罪等から身を守るための金融リテラシー向上に資する取組みに尽力してまいります。
さて、足元の社会情勢においては、賃金の伸びを上回る物価上昇に加え、金融政策変更に伴う「金利ある世界」の到来など、将来を見通すことが難しい状況が続いております。
また、金融機関を取り巻く環境も、生産年齢人口の減少や地域経済の縮小、インターネット専業銀行の台頭等による競合激化、新NISAによる投資需要の拡大など、大きな環境変化の渦中にあります。
このような大変不透明な環境下にあるからこそ、変化し続ける常識や価値観を受け入れ、新しいやり方を肯定的にとらえた前向きなチャレンジを後押しする「企業風土・文化」への進化に向けて、今年度より、これまでの事業計画体系と運用を見直し、新たに3か年事業計画をスタートさせました。今後は、計画期間を3年として毎年度更新を行い、中長期目標を踏まえつつ単年度のマイルストーン(中間目標)も設定していきます。この3か年事業計画に則り、この先の変化をフォワードルッキングに捉え、連続性と適応性の体現を通じた“挑戦し続ける「チーム」へ“の実践に取り組んでまいります。
会員・組合員・ご利用者の皆さまにおかれましては、今後とも変わらぬご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2025年6月
理事長 西澤 忠司