CHECK1
まず目で見てチェック

鏡の前で両手を挙げる、普通に両手を下げる、両手を腰に当てて押し大胸筋に力を入れる、すこし前かがみになってみるという体勢を取り、身体を正面、斜めから観察します。

チェック項目

• □ 乳房の変形や左右差がないか
• □ 乳頭の高さの違いは無いか
• □ 乳頭の向きがおかしくないか
• □ 皮膚のくぼみやひきつれは無いか
• □ 皮膚から盛り上がったしこりは無いか
• □ 乳頭に湿疹のようなただれは無いか
• □ 乳頭から出血や分泌物は無いか
• □ 乳頭が陥没していないか

CHECK2
手で触ってチェック

確認したい範囲は上方は鎖骨、内側は胸の真ん中の骨（胸骨）、外側は側胸部の中央付近、下方はアンダーバストの2～3cm程下までと意識してください。乳房を洗う時タオルやスポンジを使うのではなく、素手で洗ってみるのも良いことです。石鹸をつけると指先が滑りやすくなるとともに触感が鋭敏になります。

第2～5指を揃え、指の腹で乳房を撫でるように触ります。左（右）の乳房は右（左）の手で、側胸部から内側に向かって触るようにします。「の」の字を書くようにして、乳房全体をくるくると触るという方法も良いでしょう。

乳房にしこりは無いでしょうか？気を付けて欲しいのですが、乳房をつまむようにすると正常な乳腺がしこりのように感じられるので、決してつまんではいけません。

その後脇の下に手を入れ、しこり（リンパ節）が無いかチェックします。最後に乳頭を軽くつまみ、血のような分泌液が無いかチェックします。

チェック項目

• □ 乳房にしこりは無いか
• □ 脇の下あたりにしこり（リンパ節）が無いか
• □ 乳頭を軽くつまみ、血のような分泌液が無いか

チェックするタイミング

普段から自分の乳房の状態を知ることが大事です

普段の自分の乳房の状態を知ることが大事です。そうすれば小さな変化が生じた時に、「あれっ、何か以前と違うな」と気付く事が出来るようになります。
乳房検診を受けて異常無しと判断された時に、この状態が自分にとっては普通なんだと理解されると良いと思います。

なお月経周期による乳房の変化というものが有りますが、皆さんはお気付きですか？。
月経前は乳房の凹凸、しこり感、痛みが強く感じられ、月経後にはそれらの症状が軽くなっている筈です。

さてこうやってご自分の乳房にしこりを触れたとします。「あぁ乳がんだ」と思い込むのは早計です。
良性腫瘍のこともありますし、乳腺組織はゴツゴツと硬いものなので、乳腺そのものを硬いしこりとして触れているだけということも良くあります。きちんと専門の医療機関で精密検査を受け、説明を受けましょう。