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2024年からの「新しいNISA」に向けて2023年中にやっておきたいこと

更新日:2023年06月23日

執筆者:坂本 綾子
日本FP協会認定CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
著書「絶対に損をしないお金の増やし方」など

人生にはいろいろなライフイベントがあり、それらを自分や家族が納得できる形で実行するには、お金が必要です。
単にお金を貯めるだけではなく、貯めながら少しでも増やすことを意識したいですね。
2024年から始まる「新しいNISA」は、貯めながら増やせる可能性が高く、税金面でも有利です。
上手に使いこなすために、2023年のうちに次のことをやっておきましょう。

現在の「つみたてNISA」と「新しいNISA」は別枠

現在の「つみたてNISA」は2018年に始まり、これを衣替えする形で始まるのが2024年からの「新しいNISA」の「つみたて投資枠」です。
投資信託の積立ができて、利益にかかる税金が非課税になります。税金面で優遇されることから、いずれも利用できる金額に上限があります。


現在の「つみたてNISA」は年間40万円まで、「新しいNISA」の「つみたて投資枠」は年間120万円までで、なおかつ生涯で1,800万円までです。


そして、現在の「つみたてNISA」と「新しいNISA」の上限額は別枠で計算します。
つまり、現在の「つみたてNISA」を持っている人は、その分、非課税で投資できる枠が大きくなるということです。


2023年は「つみたてNISA」を活用

すでに「つみたてNISA」を使っている人は、このまま2023年いっぱい続けましょう。
まだ「つみたてNISA」を使っていない人は、2023年中に駆け込みで始めるのもおすすめです。
口座開設には少し時間がかかりますから、始めたいなら、なるべく早く申し込みを。


「新しいNISA」が始まるのは2024年からだから、2024年からでいいのでは?と思う方もいるでしょう。
2023年のうちに現在の「つみたてNISA」を使うことのメリットは、非課税で投資ができる枠が大きくなることだけではありません。


すでに「つみたてNISA」を使っている人の場合、特に手続きをしなくても、そのまま、その金融機関で「新しいNISA」の口座が使えるようになる予定です。
つまり、口座開設の手間が省けます。2024年が始まると同時にスムーズに「新しいNISA」を利用できることになるでしょう。


利用できる投資信託のラインナップは同じ

また、「新しいNISA」の「つみたて投資枠」で利用できる投資信託のラインナップは、現在の「つみたてNISA」と同じです。
どんな投資信託があるのかを、2023年のうちに確認して、それを使った積立投資を始められます。
初めて投資信託の積立にチャレンジする人にとっては、どの投資信託を選ぶか、迷うのではないでしょうか。


投資信託は、複数の株式や債券などに分散投資をする金融商品です。
何に分散投資をするかにより、いろいろな種類があります。
NISAを取扱う金融機関では、利用できる投資信託の情報をサイト上に掲載しています。


過去の運用実績などをじっくり確認して選ぶ作業を2023年のうちにやっておくということです。
2024年に「新しいNISA」の口座を開設する場合も、情報収集は2023年のうちに行っておきたいですね。


年間枠の範囲なら、複数の投資信託を組み合わせて積立てることもできます。
選んで組み合わせるのに迷ったら、バランス型の投資信託が選択肢です。


バランス型は国内外の株式や債券などに分散投資するので1本だけでも投資先を幅広く分散できます。
バランス型にも、どんな比率で資産を組み合わせるかによりいくつかの種類があります。
使ってみようと思う投資信託の目論見書や月次レポートを読んでみましょう。


併せて、毎月の収入からいくらか積立投資に回せるように、家計の見直しも行っておきましょう。
ただし、枠いっぱい積立てようと無理をすることはありません。
会社員でボーナスがある人は、ボーナス月には積立額を増額できる金融機関もありますから、検討しましょう。
では、2023年中にやっておきたいことをまとめます。


2023年中にやっておきたいこと

・現在のつみたてNISAを2023年いっぱい使う。駆け込みでの口座開設も検討を
・現在のつみたてNISAの商品ラインナップを確認して、投資信託について情報収集
・「新しいNISA」の「積立投資枠」で使う投資信託を決めておく
・家計の見直しをして、毎月の積立投資額を決めておく
・ボーナスがあるなら、ボーナス月の増額を検討する


これで、2024年から「新しいNISA」でよいスタートを切れるでしょう。



坂本 綾子

坂本 綾子
ファイナンシャルプランナー
(日本FP協会認定CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)

熊本県生まれ。明治大学卒業。マネー記者として22年間、女性誌などで家計管理や保険、投資、住宅購入、相続などお金の記事を取材・執筆。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立。自治体の消費生活センターでの市民向けお金のセミナー講師や、家計相談にも対応している。著書に「今さら聞けないお金の超基本」朝日新聞出版、「まだ間に合う!50歳からのお金の基本」エムディエヌコーポレーションなど。

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