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【株価の暴落】どうする?迷ったときの「正解」はこれ!

更新日:2025年05月16日

株価の急落で、不安になっていませんか?

2024年8月、そして2025年4月、株式市場は大きく動きました。ニュースで「史上最大の下げ幅」「株価乱高下」と聞いて「新NISAを始めたばかりだったのに…」「こんなに下がるとは思わなかった」と、不安になった方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、こうした相場でも、落ち着いて投資を続けている方が、結果的に資産を着実に育てているのも事実です。不安になっている方へ、ぜひお伝えしたいことがあります。

なぜ株価は急落したの?

まず、簡単におさらいです。株価は、いろんな要因で上がったり下がったりします。
2024年8月の「暴落」は、円高で日本の株が下落。アメリカでインテルの業績悪化からハイテク株が売られ、さらに雇用統計の結果が悪く、景気の先行きに不安感が高まりました。


2025年の「トランプショック」は、トランプ大統領の関税強化で、世界中不景気になるのでは?という予測からアメリカは株安、債券安、ドル安のトリプル安になり、日本も株価は急落しました。


今後も、同じような暴落はやってくるでしょう。あらかじめ、金利を決める会議や雇用統計などが発表される日はわかっているので、これを予測して、投資する方法もあります。でもそれは、上級者レベル。専門家でも予測を毎回当てるのは難しいでしょう。

値動きに動揺するなら

最近の急な暴落に、ドキドキしてしまった人は、以下のような対応を検討しましょう。

・債券の割合の多いバランス型ファンドへの切り替え
・一部を定期預金にして、資産全体の安定性を高める
・一括投資ではなく、つみたて投資をする
・もう一度つみたて投資を正しく理解する

せっかく将来の安心ために資産形成をしているのに、心配で眠れなくなっては本末転倒です。
資産形成の土台となる、普通預金、定期預金がしっかりあれば、下落も「一時的なことだから」と乗り越えられます。
心配になってしまった人は、資産形成のステップのうち①と②を多めにするようにしましょう。

なぜ、つみたて投資は黙々と続けるのが正解?

下落時に「一括投資」と「つみたて投資」では、投資の結果が大きく変わります。

・一括投資:買った時の価格に戻らなければ、そのまま損失に
・つみたて投資:多くの口数を購入できるチャンスになります

長期で見れば、下落時につみたてを継続した人が、将来の利益を大きく伸ばせる可能性が高まります。
一括でりんごを買う時と、毎月買う時の違いを見てみましょう。

一括投資 3万円でりんごを買います


つみたて投資 毎月1万円 3ヶ月りんご買います

一括投資とつみたて投資の違いをさらに詳しく動画で説明します。
動画をみる

「上げ100日下げ3日」投資の格言が教えてくれること

株式投資には、「上げ100日下げ3日」という有名な格言があります。
これは、相場はゆっくり上がる一方で、下がるときは一瞬で大きく下がることを意味しています。


過去のチャートを見れば、「安く買って高く売る」のは簡単に見えますが、暴落すれば怖くなり、上昇すればさらに上がると思い、売買のタイミングを判断するのは決して簡単ではありません。


だからこそ、つみたて投資のように“タイミングを選ばない投資”が効果的なのです。

暴落時にやってはいけない2つの行動

下落相場でやりがちなのが、以下の2つです。

・不安になってあわてて売る
・「今がチャンス」と焦って買う

「売ったところが底だった」
「買った直後にさらに下がった」
そんな人は、決して珍しくありません。

下落時に、SNSで情報収集をすると、過激な言葉があふれ不安が増します。
一度冷静になって、状況を見守るという判断が功を奏することもあります。

「今始めていいの?」と思った方へ

投資を始めるのをためらう人も多いのですが、つみたて投資は、始めるタイミングを選ぶより“早く始めること”と“続けること”が重要です。
なぜなら、つみたて投資とは、りんごの数(投資信託なら口数)をつみたてる投資法で、1か月でも早く始めた人の方が、確実に口数が多くなるからです。


NISA制度を活用すれば、毎月一定額をつみたてることで、長期的に、非課税で安定した資産形成が期待できます。

暴落はどれくらいで回復するの?

過去の暴落を振り返ると、株価は時間をかけて回復しています。
・ITバブル(2000年)→ 約6年で回復
・リーマンショック(2008年)→ 約5年で回復
・コロナショック(2020年)→ 約1〜2年で回復

ご覧の通り、回復しない暴落はありませんでした。経済全体は長期的に成長を続けています。
将来、馬で移動をするような不便な時代に逆戻りしないのであれば、安心、安全、便利なサービスや商品を提供する企業の株は、「いいね!」といずれ上がっていきます。

「やめない」ことが、将来の資産をつくります

投資信託の平均保有年数は2.7年(*1)です。新NISAになり保有年数は伸びているものの、まだまだ長期とは言えません。資産形成をするうえで、最も大切なのは「継続すること」。

つみたて投資は、相場が下がっても投資を続けることで、投資信託の口数を増やし、資産が大きく育つ仕組みになっています。「今は将来の果実を仕込んでいる時期」だと捉え、焦らずコツコツと続けていきましょう。


とはいえ、はじめての投資は誰でも不安がつきものです。
一人であれこれ悩むよりも、ろうきんの窓口に出向いたり、組合に来てくれる職員さんに相談することが解決の近道です。
正しい投資の知識を持った職員さんが、丁寧に対応してくださいます。
ろうきんは、働く人の強い味方。福祉金融機関なので安心してご相談ください。

*1 出典:QUICK資産運用研究所調査(2025年2月26日「日本経済新聞」掲載)

ファイナンシャルプランナー 山口 京子

山口 京子
ファイナンシャルプランナー

元フリーアナウンサー。お金好きが高じて、2000年にFP資格を取得。お金を楽しく伝える専門家として、メディアで「お金を増やす」アドバイスが人気。「お金も人生も薔薇色!老後計画」など著書多数。

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