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新社会人のための、お金の貯め方と給与振込口座を決めるポイント

更新日:2021年03月12日

執筆者:坂本 綾子
日本FP協会認定CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
著書「今さら聞けないお金の超基本」など

学生から社会人へ。いよいよ大人としての生活が始まります。
仕事用のスーツやバッグ、靴を揃えるなどいろいろな準備が必要ですね。
準備のひとつに、給与振込口座を決めることがあります。


給与振込口座をどこにするかは、とても重要です。
これからは毎月給与が振り込まれ、給与を有意義に使ったり貯めたりして生活していくことになります。
まずは、給与振込口座を決めるポイントを紹介しましょう。

給与振込口座を決めるときの3つのポイント

  • 1. ATMや店舗が自分の生活に便利な場所にあるか
  • 2. 手数料はかかるか
  • 3. どんな金融商品やサービスを取り扱っているか

1. ATMや店舗が自分の生活に便利な場所にあるか

自宅近く、または通勤の途中や勤務先の近くにATMや店舗があることは最初の条件です。
キャッシュレス決済が普及してきていますが、現金をまったく使わないわけにはいきません。

現金を引き出せるATMが自分に便利な場所にあること、またATMやネットバンキンクで様々な取引ができますが、今後、様々な金融商品やサービスを利用するにあたり店舗の窓口で相談したいことがあるかもしれません。
できれば店舗も使いやすい場所にあったほうがいいでしょう。

2. 手数料はかかるか

ATMで現金を引き出す際、利用するATMや時間帯によってはATM手数料がかかります。
自分のお金を引き出すために手数料を払うのはもったいないですね。

他にも、金融機関の商品やサービスの中には手数料がかかるものがあります。
各金融機関のサイトには手数料を記載したページがあります。
全体をザっと確認し、新社会人なら、当面、最も利用することが多いATM手数料を必ず確認しましょう。

3. どんな金融商品やサービスを取り扱っているか

給与振込口座に指定して給与を受け取る以外にも、金融機関では様々な金融商品・サービスを利用できます。
例えば積立や住宅ローン、投資信託を使った資産運用など。

学生時代には縁がなかったサービスも今後は利用する可能性が高くなります。
給与の受け取りから始まって、次第に取引の幅が広がることを前提に、取り扱う金融商品やサービスを
確認しておきましょう。

先取り貯蓄で資産形成をスタート!

新社会人にぜひお勧めしたいのが、なるべく早い時期から先取り貯蓄をして自分名義の資産を増やしていくことです。
先取り貯蓄とは、毎月の給料が入ったら、生活費に使う前に貯蓄分を先取りして貯めていく方法。


毎月○○円を貯める!と決めて先取り貯蓄を行えば確実に貯蓄を積み上げることができます。
逆に、生活費を使った残りから貯めようとすると、お金を残さなきゃというストレスがかかる上に、思ったほどにはお金が残らず貯蓄がなかなか増えないことになりがちです。


この先取り貯蓄に便利なサービスが積立です。
金額を決めて申し込みをすれば、給与振込口座の普通預金から、毎月決まった日に決まった金額を積立預金などに振り替えてもらえます。

勤務先が財形貯蓄を導入しているなら、給与天引きで財形貯蓄に積立てることもできます。
できれば最初の給料から先取り貯蓄をスタートできるといいですね。
給与振込口座に決めた金融機関で相談してみましょう。

新社会人の貯蓄額の目安は手取り給与の5~30%

先取り貯蓄をする場合、どれくらいの金額が適切でしょうか?
これは、どんな生活をするかにより異なります。

家賃を払って一人暮らしをするなら、社会人になった当初はまだ給与も少なく、とても貯蓄までは無理と思うかもしれません。 それでも、毎月1,000円でもいいから積立を実行しましょう。


最近は1,000円から積立ができる金融機関もあります。可能なら手取り給与の5%を目標にしましょう。
実家から仕事に通うなら、家賃も光熱費もかかりませんから、手取り給与の30%以上の貯蓄ができる人もいるでしょう。

実家に家賃代わりのお金を入れている、奨学金を返済しているなどの事情があるなら、それを考慮して適正額を考えてみてください。


適正額がわからない場合は、まずは手取り給与の1割を積立ててみて、状況に応じて減らしたり増やしたりして調整します。
注意点は、無理をしないこと。最初から積立額を高くしすぎると、お金が足りなくなって結局取り崩し、挫折することになりかねません。

目標を決めて貯蓄の動機付けを

漠然と、ただお金を貯めようと思っても、なかなか貯まらないものですし、せっかく貯めたお金を有意義に使えないことも多いのです。
新社会人として仕事を始めたら、仕事の目標と同時に、プライベートな生活の目標も掲げてみましょう。

学生時代に取り組んだスポーツを社会人になっても続ける、1年に一度は仲の良い友達と旅行する、30歳までには結婚したいなど。 好きなこと、やりたいこと、なんでもいいのです。


目標を達成するには、それなりのお金がかかったり必要になったりしますから、おのずと、スポーツのためのお金を生活費とは分けておこうとか、ボーナスは旅行用に貯めておこうとか、結婚資金として〇年で〇〇万円貯めたいなど、お金の使い方、貯め方についても考えることになります。


新社会人としての生活をスタートとして、お金とのよい関係を築いていきたいですね。



坂本 綾子

坂本 綾子
ファイナンシャルプランナー
(日本FP協会認定CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)

熊本県生まれ。明治大学卒業。マネー記者として22年間、女性誌などで家計管理や保険、投資、住宅購入、相続などお金の記事を取材・執筆。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立。自治体の消費生活センターでの市民向けお金のセミナー講師や、家計相談にも対応している。著書に「今さら聞けないお金の超基本」朝日新聞出版、「まだ間に合う!50歳からのお金の基本」エムディエヌコーポレーションなど。

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