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お金のこと

執筆者：續　恵美子
ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」認定ライター

お財布事情に合わせて分割払いやリボ払いができるクレジットカードは便利ですが、利用した後になって「なかなか返済が進まない」、「利息負担が多くて損していそう」などと感じる人もいるようです。
そのような場合にはカードローンへ借換えをすることで、利息を軽減できる場合があります。
本記事では、借換えの仕組みや効果、借換え時の注意点などについて説明します。

ローンの借換えとは？

現在返済中のものとは別に新たなローンを契約し、その借りたお金で返済中の借り入れ残金を一括返済する方法です。
その後は新たに借りたローンを返済していきます。
クレジットカードの分割払い、リボ払い、キャッシングなどもカードローンへの借換えが可能です。

借換えでどんな効果があるの？

借換えは、一般的には高い金利で組んでいるローンから低い金利のローンへ借換えることで利息負担を軽減させるために行います。
例えば、返済中のリボ払いの実質年率が15％だとすると、実質年率10％のカードローンに借換えできれば金利が5％下がります。

新たな借入額や返済期間（返済月額）にもよりますが、リボ払い手数料（利息）の負担および返済総額を軽減できる効果があります。 また、借換え時に既存の借入れ分より大きな利用限度額で申込み、審査に通ればいざという時のための借入枠を増やしておくことができます。

借換えの注意点は？

借換えには注意すべき点もあります。借換えで大切なポイントを紹介します。

審査がある

借換えといっても「新たにローンを借りる」のと同じですから、返済能力や信用情報などの確認が行われます。
審査基準はカードローン会社によって異なるため一概には言えませんが、一般的には安定収入があることや、借入総額が年収の3分の1を超えないこと、過去に延滞がないことなどが重視される傾向があります。

審査に通りやすくなるよう、例えば、就職・転職してからの年数が短い人はできれば勤続1年以上となるまで待ったり、年収額に不安がある人は借入れ額を少なめにして申込んだりするようにしましょう。

借換え後の金利に注意

借換えするカードローンの金利の見方にも注意しておきましょう。
ローン会社のサイトなどでは、例えば2.5％～15％というように、幅のある金利表示がされています。
実際に適用される金利は借入れ額や審査の結果によって決まり、表示の範囲内で金利を自分で選べるわけではありません。

初めてカードローンを契約する際は表示されているうちの最も高い金利が適用される傾向がありますから、借換え後のカードローン選びには高いほうの金利を意識するようにしましょう。
高いほうの金利が返済中の借入れ金利より低くなっていれば金利を下げる効果を得られます。

毎月の返済額が減るとは限らない

カードローンは借入残高に応じて月々の返済額が設定されています。
そのため金利が下がって利息負担が減るとしても、月々返済していく金額も少なくなるとは限りません。
月返済額の設定はカードローン商品によって異なりますので、毎月の支払額を減らしたい人は申込み前に確認しておくことが大切です。

借りすぎに注意

カードローンへの借換えで利用限度額が増えるとかえって借りすぎる可能性もあります。
金利を下げても借入額が大きくなれば利息負担は借換え前と変わらない、あるいは逆に増える場合もあります。
もしもに備えて大きめの借入枠を設定しておくのはいいですが、あくまで既存の借入れを完済し、返済負担を軽減させるという借換えの目的を忘れないようにしましょう。

借換えで無駄な利息負担を減らそう（まとめ）

借りたお金はきちんと返済しなければなりませんが、できれば支払う利息は少なくしたいものです。
既存のカードローンやリボ払い、キャッシングなどで高い利息を払っている人は、より条件の良いカードローンへの借換えを申込んでみましょう。
利息負担の軽減に向け、今回説明した注意点が参考になれば幸いです。

長野ろうきんからのご提案

續　恵美子
ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」認定ライター

生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに――。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。
生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。