執筆者:坂本 綾子
日本FP協会認定CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
著書「絶対に損をしないお金の増やし方」など
車が欲しいなと思った時にまとまったお金がない場合でも、車を手に入れる方法があります。
今回は、カーローンと残価設定ローンについて説明します。
金融機関カーローン | ディーラー残価設定ローン | |
---|---|---|
仕組み | 新車・中古車の購入など車関連の費用として借りる。 | 購入する車の残価を設定し、残りの分を借りる。 |
メリット |
・残価設定ローンよりも金利が低い傾向があり、総返済額が抑えられる ・自分の車として所有できる ・中途売却ができる |
・短いスパンで新しい車に乗換えられる ・残価設定期間中は毎月の返済額が抑えられる |
デメリット | 自身で金融機関を選び申込む必要がある |
・車の所有権がディーラーになる ・カーローンよりも金利が高い傾向がある ・事故等で車に傷がつくと追加費用が発生することがある |
カーローンが向いている人
車の購入を考えている人であれば、低金利で総返済額が抑えられるカーローンがおすすめ!
・日常的に車を使い走行距離が長い人
・車を所有して同じ車に長く乗りたい人
大きな買い物をしたいとき、金融機関からお金を借りる方法があります。
借りたお金の使い道が車関連の場合はカーローンが使えます。
お金を借りるので、収入などの審査があり、期間(支払回数)を決めて、原則毎月一定額を返していきます。
借りたお金には利息が付くので、総返済額は現金一括で買うよりも多くなりますが、お金が貯まるまで待たなくても車を所有して乗ることができますし、いざという時のためのお金を手元に残しておくこともできます。
金利は金融機関により異なり、10年などの長期で借りることもできます。
金融機関に申込み、審査に通れば、新車も中古車も、車のメーカーも自分が買いたい車を買うことができます。
返済で生活が苦しくならないよう、借り過ぎないことと、毎月の返済額をしっかり確認して利用することが重要です。
残価設定ローンが向いている人
毎月の返済額を抑えたいのであれば、車両価格から残価を引いた分を返済すればよい残価設定ローンがおすすめ!
・走行距離が一定以内に収まる人
・数年ごとに車を乗換えたい人
毎月の返済額を少しでも低くしたいとき、気になるのが残価設定ローンです。
残価設定ローンは、数年後の下取り保証額を「残価」として設定し、車の価格から残価を差し引いた残りをローンで払う仕組みです。
残価を引く分、毎月の支払額が低くすみます。ローンを払い終わった時点で、支払っていない残価が残ります。
これを精算するには3つの方法があります。
1.車を返却する
2.残価で買い取る
3.車を返却して同じメーカーの車に乗り換える
ただし、下取り保証額は、走行距離など一定の条件を満たさないと適用にならず、傷をつけたなど車の状態によっては追加の費用がかかることがあるため注意が必要です。
車の販売店を通して申し込めるので自分で借入先を探す手間がかかりません。
カーローンと同様に審査があり、期間(支払回数)を決めて、原則毎月一定額を返していきます。
金利は販売店により異なり、金融機関のカーローンよりも高めのケースが多くなっています。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、毎月の返済額に無理がないかはもちろんのこと、車をどう使うのか、どれくらいの期間、どれくらいの頻度で乗るのかなどを総合的に考えて判断してくださいね。
毎月の返済額が抑えられる残価設定ローンでも、短いスパンでの乗換えの必要がない方や、総返済額を抑えたい方、長距離を運転される方にはデメリットとなる場合もあります。
自身のライフプランを考えたときに、残価設定ローンの仕組みが気になる場合は金融機関カーローンも選択肢のひとつです。
車の購入を考えている人は
「ろうきんカーローン車天狗」がおすすめ!
坂本 綾子
ファイナンシャルプランナー
(日本FP協会認定CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)
熊本県生まれ。明治大学卒業。マネー記者として22年間、女性誌などで家計管理や保険、投資、住宅購入、相続などお金の記事を取材・執筆。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立。自治体の消費生活センターでの市民向けお金のセミナー講師や、家計相談にも対応している。著書に「今さら聞けないお金の超基本」朝日新聞出版、「まだ間に合う!50歳からのお金の基本」エムディエヌコーポレーションなど。
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