家計管理から、金融知識までを調査した「金融リテラシー調査」で、長野県は47都道府県中、堂々の2位!(*1)
長野のみなさんはお金のことをよく知っている人が多く、第2回でお話した「人生にかかるお金のこと」を、意識していない人はわずか7.5%でした。
にもかかわらず、老後のお金を準備できていない人は、全国平均並みの71.9%。計画も立てていない人は60.1%。お金を増やす、株や投資信託などを「購入したことがない」と答えた人は、全国平均よりも高く、投資信託を買ったことがない人は、73.8%でした。
お金のコトはよく知っているけれど、まだ何もしていないという人が多いようです。
*1 金融広報中央委員会金融リテラシー調査2019 1位は香川県貯金だけでお金は増えないとわかっても、投資というと「こわいから、イヤ」という人が多いですね。
「こわい」の正体は、貯金と違って、値動きがあることです。
では、ここで聞いてみます。
みなさんが、お店で買うお魚やお肉の値段は、毎日一緒でしょうか?
100円ショップのように、いつも一緒ではありませんよね、変わります。
わたしたちは、値動きするものを毎日買っているのです。だから、投資が特別というわけではないんですね。
同じ鮮度のお魚やお肉が、50円安くなっていたらこわいですか?イヤですか?
むしろ、「安くてラッキー」ですね。
次に、投資というと、安いところで買って高いところで売る、利ザヤを稼ぐものと思っている人がほとんどです。
もちろん、株式投資など、そういう投資法もあります。
でも、長野ろうきんのセミナーでいつもみなさんにお伝えしているのは、
「絶対にドキドキしない誰でもできる投資法」=「つみたて投資」です。
ちょっとこちらをご覧ください。
<プレミアムりんごの値動き>
このりんご、お高いのですが、プレミアムりんごだと思ってください。
いやな値動きですね。りんご1この価格は、1万円だったのが5,000円になっています。
もし、3万円で3個りんごを買って、5,000円で売ったら、3万円は1万5,000円になります。
3個×5,000円=15,000円
ではもし毎月1万円ずつ、3か月りんごを買い5,000円で売ったらどうなるでしょう?
りんごの数は、1個+10個+1個=12個 を5,000円で売ると6万円
あれれ、同じ値動きなのに、3万円が6万円!2倍になりましたね。どうしてでしょう?
答えは、「一括買いと、つみたて投資の結果は違うから」なんです。
りんごの数は最初から変わらないので、価格と投資の結果が運命共同体になります。
価格が下がったら、自分の投資の結果も下がります。
多くの人がイメージする投資は、この一括買いのイメージです。
最初のりんごの価格は1万円なので1個買えます。
次にりんごの価格は1,000円になったので10個買えます。
その次、またりんごの価格は1万円になるので、1個買えます。
そして3か月で12個になったりんごを、最初の半値になった5,000円で売っても、
12個×5,000円で6万円になるのです。
何が違うか、わかりますか?
今までみなさんは、りんごの値動き、つまり値札だけを見ていて、りんごの個数を意識したことはなかったのです。
つみたて投資は、りんごの数を積み立てていく投資法です。
なぜなら、つみたて投資の結果は
りんごの数×価格
だからです。
りんごが1,000円になるのは、大バーゲンだからりんごがいっぱい買えて、とてもうれしいですよね。
でも、投資を始めると、値が下がったら心配でいられなくなります。
(これは例えであり、長野ろうきんが取り扱う商品で、毎月こんな激しい値動きをするものはありませんから安心してください。)
下がった時も枕を高くして寝られるように、これから投資デビューする人は、一括投資ではなく、「つみたて投資」をおすすめします。
値が下がった時は、りんごを思い出してください。
ミヤネ屋・バイキングなどで人気のファイナンシャルプランナー山口京子氏によるコラム“未来に向けた資産づくり”について3ヵ月連続で公開します!
第1回:『収入より習慣でお金は貯まる~3つの財布で貯める・増やす~』
第2回:『え、こんなにも必要?人生のお金~占いより気になるライフプランシミュレーション~』
第3回:『下がってもドキドキしない投資法 ~初めての増やしワザ~』
山口 京子
ファイナンシャルプランナー
元フリーアナウンサー。お金好きが高じて、2000年にFPの資格を取得。メディアで「お金を貯める」アドバイスが人気。『お金に泣かされないための100の法則』など著書多数。結婚10年目でアラフォー出産した一児のママ。
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