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【家計管理のポイント】お金は使い方が大事!まずは現状把握から

更新日:2021年01月14日

執筆者:坂本 綾子
日本FP協会認定CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
著書「今さら聞けないお金の超基本」など

自分のお金の使い方を知っていますか?

欲しかったものを買って手に入れると嬉しいですね。
服や小物、新しいパソコンや家電、気になっていたお店での食事など。
お金を使っていろいろなものを手に入れることができます。

しかし、自分が欲しいものを全部買えるかというと…、
入ってくるお金には限りがあり、難しいのが現実です。
どうしても手に入れたいものは何か、あきらめてもいいものは何かを考え、モノやサービスによっては安いものを選ぶなどして、自分の収入の範囲に収めなければなりません。
その際、目の前の収支だけにとらわれていると、将来、お金が足りなくなるかもしれません。

欲しいものには、毎月の収入で買えるものから、ボーナス時でなければ難しいもの、ボーナスでも買えない高いものまであります。
例えば住宅など、高くてもあきらめたくないものもありますよね。
住宅は、自分で貯めたお金に加えてローンも使って買うのが一般的です。
つまり、使うためには、先に貯めなければいけない場合もあります。

預金や現金として一定額のお金を持っていると安心感を得られます。
それは、金額の張るものを買いたくなったとき、急にお金が必要になったとき、そのお金を使えるからです。
お金を貯めたい、増やしたいと考えるのは、将来に備えて、いずれ使うお金を少しでも増やしておきたいからですよね?

お金は使ってこそ、その価値を自分の人生に生かすことができます。
欲しいものだけではなく、災害などで家が壊れたり、けがや病気で働けなくなったりというピンチのときも、貯めていたお金を使うことできっと乗り越えられるでしょう。

日頃からお金を無駄なく上手に使うことは、自分が楽しめると同時に、お金が貯まることにもつながります。
そして貯まったお金があれば、そのお金はいつか大事なことのために使うことができます。
そんな、良い循環を作れるよう、自分がお金を上手に使えているか、確認してみましょう。

通帳、ネットの入出金履歴、カードの明細、レシートでチェック

お金を使った記録は、いろいろなところに残っています。
預金口座からの引き落としや現金引き出しは通帳やインターネットバンキングの入出金履歴、クレジットカードでの買い物はカードの明細、現金での買い物はレシートです。

そして、支出は、毎月必ずあり金額もほぼ一定額の固定費と、月により金額が変わりやすい変動費に分けられます。
固定費は、例えば住宅ローンや家賃、保険料など。
水道光熱費と携帯電話の料金も月により多少の変動はありますが固定費に入れていいでしょう。
こちらは預金口座からの引き落としやクレジットカード払いにしている人が多いと思います。

通帳やネットの入出金履歴、カードの明細で確認しましょう。
食費や雑貨は現金で買う人が多いのではないでしょうか?
電子マネーや、ポイントを貯めるためにクレジットカードを使っている人もいるかもしれません。
現金での買い物の際は必ずレシートをもらって、自分が使ったお金の記録が残るように心がけてください。

まずは流動費の使い方から確認をしましょう。

3~4日に一度、または週1回などこまめに確認するのがおすすめです。
流動費は毎日頻繁に使うものが多いので、あまり溜めてしまうと面倒になります。
レシートなどの記録をもとに、いつ何に使ったのかを思い出し、この買い物は必要だったか、値段は適切だったかを考えてみます。

そして、自信をもってこれでよかったと思えるものには〇、もっと安く買えたなら△、買わなくてもよかったものに×を付けてください。
家計簿を付けている人は、家計簿をもとに振り返ってください。

△と×の数が多いようなら要注意。
ついでに×の合計がいくらになるかも計算してみます。
できれば1か月分で×の金額がどれくらいになるかを確認してください。

もし月に1万円なら、1年では12万円。
1回あたりは数百円や数千円の単位で日々の支出に紛れ込んでいるお金も、12万円という金額にまとまれば、かなり使い出がありますね。

次に固定費の確認をしましょう。

固定費は月に1回の支払いが多いので、確認も月に1回でいいでしょう。 家賃や住宅ローンの金額は簡単には変えられませんが、水道光熱費や携帯電話の料金は、プランの見直しなどで減らせる可能性もあります。

あまり考えずにお金を使ってきた人は、まずは1か月分の記録を確認して、現状を把握しましょう。
自分のお金の使い方は、どうですか?
今のペースをこのまま続けて、今だけではなく、将来も、欲しいものにお金を使えそうでしょうか?

家計簿を付けるのが面倒な人も、手に入る記録を使って、3か月、半年とお金の使い方の確認を続けていけるなら、無駄な支出を減らして、家計改善が進む可能性は大いにあります。

「節約しなければ」と義務的に考えるよりも、「自分が本当に欲しいものを手に入れるため」と前向きに考えたほうが意欲も湧きますよね。

では、現状を把握した後は、何をすればいいのでしょうか?
次回、お伝えします。

長野ろうきんでは、お客さまの人生設計に合わせたライフプランシミュレーションのご提案を行っていますので、是非相談してみてください。



全5回 使う・貯める・増やすための家計管理のポイント

坂本 綾子

坂本 綾子
ファイナンシャルプランナー
(日本FP協会認定CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)

熊本県生まれ。明治大学卒業。マネー記者として22年間、女性誌などで家計管理や保険、投資、住宅購入、相続などお金の記事を取材・執筆。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立。自治体の消費生活センターでの市民向けお金のセミナー講師や、家計相談にも対応している。著書に「今さら聞けないお金の超基本」朝日新聞出版、「まだ間に合う!50歳からのお金の基本」エムディエヌコーポレーションなど。

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